この季節がきた。以前から「栃の実拾いに連れてって」とせがんでいたので念願叶った。
(写真下:拾ってきた栃の実)
「ちょっと、見て来るからそこに居なさい」と言うと90度近い斜面を登り始め、80歳近い女性がスイスイと登っていく。…山に生きる人はすごい。
林の方から「おいで〜」と聞こえたので、私も同じように斜面を登ろうとして、うまく登れない。
力任せに登ると足元が崩れて体がずるっと落ちた。
焦る気持ちを落ち着かせて、もう一度足場を確認しながらゆっくり進むと登り切ることができた。
トチノキの真下に沢山の栃の実が落ちている。ここだけで、袋1杯になった!
次のトチノキ。
ブナ林を沢伝えに登って行き、ポイントのトチノキへ。
山歩き素人の私でも歩けるような場所を選んで連れて来てもらった。
トチノキは1本1本個性があって、その年に実がなるものとならないものがあるそう。
(トチ:下の写真)
森の中で人工物を見つけたので、尋ねてみると「鳴海金山からトロッコで運んで来る道」と教えてもらった。
高根の山の中、まだまだ知らないことがあると思い、ワクワク。
数本のトチノキを見ましたが、あまりなかったので今日は次で最後にしようと山道を歩く。
そしたら、どっつぁり栃の実が落ちていて、しかも大きい!
リュックもテゴも栃の実でパンパン。
「重いけど大丈夫なの!?」と言うと「オレの方が慣れてるわ、あんたに持たせた方が心配(笑)」と言うことで私は軽い方のテゴを担いで山道をくだった。
ゆっくり、休みながら進んでようやく車に到着。拾った栃の実は樽2杯分に!
これから処理をして10月頃に栃餅になる予定。
※「栃の実を拾ってくる」高根言葉でいうと「栃の実をふるてくる」
地域おこし協力隊 栗原